『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第1話の感想 ウインターフェルに戦士集結!

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『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章、シーズン8がついに始まりました。
全6話、日本時間だと5月20日(月)に最終回を迎える短期決戦なのであれこれぎっしり詰め込んでいると思いきや、初回はウインターフェルに集結したメインキャストたちの顔見世興行のような感じ。とはいえ懐かしの再会シーンやデナーリスとサンサのプライドのぶつかり合いや板挟みになって困り顔のジョンなど、ドラマ要素は十分満足できるものでした。話題になってるからといきなりこの最終シーズンから見始めた人には訳がわからないでしょうけど。

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第1話の感想

事前情報だと夜の王(ナイト・キング)率いる死の軍団との最終決戦は第3話ではないかとされています。だとすると第1話と第2話は勝てるかどうかわからない戦いに臨む戦士たちの人間模様が描かれることになるのでしょう。

ジョン&デナーリスがウインターフェルに到着

冒頭でジョン・スノウとデナーリス・ターガリエン一行がウインターフェルに到着します。穢れなき軍団(アンサリード)、ドスラク人、ドラゴン2匹の大所帯だけど10万を超える死者の軍団と戦うにはこれでも全然足りないようです。

これをスターク家と北部諸侯が出迎えるのですが、アリア・スタークの姿が見えません。
アリアは一般市民に混じって行軍の様子を見物しています。ジョンが眼の前を通り過ぎるときに思わず声をかけそうになるも我慢。その後飛来した2匹のドラゴンの低空飛行を間近で見たアリアは子供の頃のようなワクワクした表情をします。
思えば、シーズン1第1話で七王国の王であるロバート・バラシオン一行を北部に迎えたときもスターク家の整列の中にアリアはいませんでした。やはり群衆に混じっていて、そのときはお目当ての小鬼(インプ)ことティリオン・ラニスターの姿を見てみたいという好奇心からでしたね。
ティリオンもデナーリスの王の手として当然やって来ていて、宦官のヴァリスと馬車に揺られています。

それにしても地元の住民たちは歓迎ムードゼロ。ジョンがデナーリスに「北部の者はよそ者を信用しない」と説明するけど、彼らは一刻の猶予もないほどの危機にさらされてる現状をどこまで知らされてるんだろう。

いくつもの再会シーン

前作シーズン7最終話までの67話で泣いたり笑ったり裏切ったり裏切られたり殺したり殺されたり生き返ったりしながらこの世界を生き抜いてきた愛すべき登場人物たちの大半がこのウインターフェルに集結することで、何通りもの再会シーンを見ることができました。

ジョン→ブラン、アリア

アリア→ジェンドリー、ハウンド

サンサ→ティリオン

運命に翻弄され続けてきたサンサ・スタークの苦難の始まりであるキングズランディングでの一連の出来事は、典型的な「お嬢様」だったサンサがよくぞ耐え抜き、生き抜いたという過酷なものでした。
そのうちの一つにティリオン・ラニスターとの結婚があります。
当然恋愛結婚ではなく、タイレル家との政略結婚を阻止するためのタイウィン・ラニスターによる策略です。

ブラン→ジェイミー

今回のラストシーンで、フードを被って顔を隠した姿でやって来たジェイミー・ラニスターが城内に入って辺りを見回し、ふと視線を感じるとそこにいたのはブランドン・スターク。
シーズン1第1話のラストシーンで双子の姉サーセイとの近親相姦の現場を、塔に登って遊ぶやんちゃ坊主だった10歳のブランに覗かれて、証拠隠滅とばかりに突き落としたのがジェイミー。
今見返すとサーセイにしつこく急かされたから凶行に及んだ感じではあるけれど、この事件がなければブランが三つ目の鴉になることもなかったわけで、これも運命の必然だったのかもしれません。

ユーロン→サーセイ(番外1)

これはウインターフェルではなくキングズランディングでの話ですね。
シーズン7第7話でサーセイやジェイミーと一緒に、生け捕り?にした死者の実物を見せられて海で隔てられた鉄諸島に逃げ帰ったと思われたユーロン・グレイジョイが、実はサーセイの密命を受けてエッソス大陸へ2万の兵士(と象)を抱える黄金兵団との契約に向かっていたことが明らかになります。

そしてこのタイミングできっちり黄金兵団を連れて帰ってきましたが、残念ながらサーセイが楽しみにしていた象はいません。まぁサーカス団じゃないから海を超えて運んでくる意味はないと判断したのでしょう。

そして一仕事やり終えたご褒美に抱かせろとねだるユーロンに無礼だぞと怒りつつ、その押しの強さに根負けして(ホントは好奇心も?)OKするサーセイ。
これには驚きましたね。サーセイの後に続いて寝室へ向かうユーロンの前に立ちはだかろうとするマウンテンの横を通るときの勝ち誇った顔に笑ってしまいます。
別のシーンを挟んでからの事後の会話で「俺のテクニックはどうだった?満足したかい?」「今までで一番傲慢な男。でも嫌いじゃない」みたいなやり取りがあるけど、その前にサーセイがボソッと「ゾウを期待していた」って独り言を言うんですね。これはちょっとした下ネタのつもりなんでしょうか。
なんだかんだで憎めない男ユーロンはこのファイナルシーズン後半でまた登場するでしょうが、シーズン6第2話で初登場したどちらかといえば新参キャラに属するユーロンにあまり重要な役割を与えるのは勘弁してほしい気もします。

シオン→ヤーラ(番外2)

シオン・グレイジョイはユーロンがサーセイのもとに出向いているすきを狙って、囚われの身となっている姉ヤーラを救出します。
ヤーラはユーロンがキングズランディングに釘付けになっている今が故郷奪回のチャンスだから、すぐにも鉄諸島に向かいたい様子。
しかしシオンは北部へ向かったデナーリス一行に加わって戦いたい。
ヤーラの言い分としては、
「デナーリスが北部を支配できなければ退却する場所が必要になる。死者たちがたどり着けない場所」
ということらしい。
「我が女王の命令に従う」
「ウインターフェルへ行きたいのか?スターク家のために?」
言葉にせず目顔で頷いてみせるシオン。
それを見てすべて理解したヤーラ。
「行ってこい。死者は永遠に死せず」
「死者は永遠に死せず」
そして握手からの抱擁。
「奴らをぶっ殺せ」
ひょっとしてこれが永遠の別れになるかもしれない姉弟の、雄弁でないからこそ伝わってくる思いに感情移入してうるっときてしまいます。

親友サムに出生の秘密を告げられるジョン